倉庫を新しく建てる、または建て替える際に、費用の高さに悩む方は多いのではないでしょうか。
実は国や自治体が提供している補助金を活用すれば、負担を軽減しながらより効率的で持続可能な倉庫を建設することが可能です。
特に省エネ性能やエネルギー活用に重点を置いた倉庫づくりを目指す場合、活用できる補助金の種類が豊富にあります。
この記事では「倉庫を建てる（建て替える）際に活用できる補助金」について、具体例を交えながら詳しく解説していきます。
適切な制度を選んで賢く活用することで、理想の倉庫を手に入れましょう。 倉庫の建て替えに関するご相談は、ミサワリフォーム関東へお気軽にお問い合わせください！
目次
倉庫を建てる(建て替える)際に使える補助金とは？
倉庫建築や建て替えを検討している際、補助金をうまく利用することが非常に重要です。
ここでは倉庫を建てる(建て替える)際に使える補助金について、詳しくご紹介します。
エネルギーの自給自足を目指す補助金
最初に注目したいのは事業再構築補助金の「グリーン成長枠」です。
この補助金は業態転換や新分野展開を支援する制度ですが、特に環境に配慮した取り組みが対象となる「グリーン成長枠」では、再生可能エネルギーに関連する事業が補助対象になる可能性があります。
ただし太陽光発電そのものを目的とした事業は補助の対象外になるケースが多いことに注意しましょう。
例えばソーラーパネルの設置費用や発電設備そのものは対象外とされています。
太陽光発電を直接利用するのではなく、以下のような課題解決に取り組む事業が対象となります。
- 耐荷重が小さい屋根や壁面への次世代型太陽電池の設置技術を研究・開発する事業
- 太陽電池の変換効率向上、耐久性の強化、低コスト化を実現する技術開発や、建材一体型太陽電池（BIPV）のような新市場を開拓する取り組み
- 太陽光発電を活用した新しいビジネスモデルの創出
上記のように「グリーン成長枠」を利用して倉庫運営におけるエネルギーの自給自足を目指す場合、単なる設備設置ではなく、新しい技術やビジネスの形を提案することが求められます。
環境への配慮とともに事業の革新性を示すことで、補助金活用の可能性が広がるでしょう。
参考：事業再構築補助金
エネルギーを貯める（蓄電池など）の補助金
次にご紹介するのは「ものづくり補助金」です。
この補助金は主に製造業や物流業の事業者が対象で、蓄電池やエネルギー管理システム（EMS）の導入に活用することができます。
例えば蓄電池を倉庫に導入することで、再生可能エネルギーで発電した電力を効率的に活用できるようになります。
停電時のバックアップ電源としても機能するため、事業継続のリスクを軽減する効果が期待できます。
このようなエネルギー効率向上の取り組みは、補助金対象経費として認められるケースが多いです。
参考：ものづくり補助金
エネルギーを使わない設計への支援
最後に取り上げるのは「中堅・中小企業大規模成長投資補助金」です。
この補助金は大規模な設備投資を行う中堅・中小企業を対象としており、断熱材や省エネ設備の導入によるエネルギー効率改善を目的としたプロジェクトに活用できます。
倉庫を建てる(建て替える)際に受け取れる補助金はいくらくらい？
倉庫の建築や建て替えにおいて利用できる補助金は、対象となる工事内容や補助金の種類によって支給額が異なります。
それぞれの補助金制度が設定している支給額の目安を把握しておくことで、計画の見通しを立てやすくなります。
ここでは主要な補助金とその受け取れる金額について具体的に見ていきましょう。
事業再構築補助金の補助額
「事業再構築補助金」は、業態転換や新しい分野への展開を支援するための制度です。
この補助金では倉庫建築を含む生産性向上やCO₂削減に資する設備投資が対象となります。
補助金額の範囲は非常に幅広く、小規模事業者向けの数百万円規模から大規模投資に対する数億円単位の支給まで対応しています。
例えば特別枠を活用する場合、最大1億円の補助金を受け取ることが可能です。
一方、グリーン成長枠では脱炭素化を目的とした倉庫建築が対象となり、補助率1/3で数千万円から数億円の補助が期待できます。
ただしこの補助金の申請には厳格な事業計画書の作成が求められ、採択率も公募回によって異なるため、専門家のアドバイスを受けながら進めることをおすすめします。
ものづくり補助金の補助額
「ものづくり補助金」は、設備投資や新たなシステム導入を支援するための制度で、倉庫建築に関連する工事も対象となる場合があります。
この補助金は中小企業が既存事業の効率化や生産性向上を目的とした設備投資を行う際に利用できます。
補助額の目安は一般型では最大8,000万円、大幅な賃上げを伴う計画では最大1億円までとなっています。
特に小規模事業者が補助率2/3の優遇を受けられる点が魅力です。
例えば断熱性能を高めた倉庫の建築や省エネ型設備の導入が補助対象となる可能性があります。
この補助金は申請要件が比較的明確であるため、初めて補助金申請を行う方にも取り組みやすい制度です。
中堅・中小企業大規模成長投資補助金の補助額
「中堅・中小企業大規模成長投資補助金」は、特に大規模な設備投資を計画している企業向けの制度です。
補助額は他の補助金と比較して非常に大きく、最低10億円の投資に対して最大50億円の補助が受けられる点が特徴です。
この補助金は規模の大きな倉庫建設や生産性向上を目的とした物流拠点の整備に適しており、補助率は1/3となっています。
特にCO₂排出削減や最新設備の導入を含む計画は高く評価される傾向にあります。
倉庫を建てる(建て替える)際に補助金を使う際の最大の注意点
補助金を申請・利用する際にはいくつか気をつけるべきポイントがあります。
ここでは特に注意したい点を詳しく解説します。
補助金申請の手続きは思った以上に煩雑
補助金を申請するには多くの書類や手続きが必要です。
例えば補助金の審査基準を満たしていることを証明するために、事業計画書や工事の見積書、施工計画書、財務諸表などを提出する必要があります。
特に事業再構築補助金やものづくり補助金の申請では、具体的かつ実現可能な計画を示すことが求められます。
不十分な計画書では採択されにくいため、時間をかけて丁寧に準備することが大切です。
申請前に専門家やリフォーム会社と相談しながら進めるとより安心です。
不採択のリスクも頭に入れておく
補助金は申請すれば必ずもらえるわけではなく、審査の結果、不採択になることもあります。
例えば事業再構築補助金の採択率はおおよそ50％前後とされており、半数の申請が通らないケースも少なくありません。
このリスクを考慮して、補助金が受け取れなかった場合の代替策を準備しておくことが大切です。
融資や他の補助金制度を併用するなど、柔軟な計画を立てておくことをおすすめします。
補助金の対象外経費に注意
補助金の対象となる経費は限られており、すべての費用が補助されるわけではありません。
例えば建築費用の中でも特定の項目だけが補助対象になる場合があります。
事務手数料や広告費など、設備投資と直接関係のない経費は補助の対象外とされることが一般的です。
事前に対象となる経費をしっかり確認し、補助されない部分については自費で賄う必要があることを理解しておきましょう。
事前に確認しておくことで予算オーバーを防ぎ、計画をスムーズに進めることができます。
スケジュール管理をしっかり行う
補助金申請には締切があり、この期限を過ぎると受け付けてもらえません。
特に複数の補助金を同時に検討している場合、それぞれの申請期限が異なることがあるため、計画的なスケジュール管理が必要です。
提出期限が迫る中で書類が揃わず、せっかくのチャンスを逃してしまうケースもあります。
早めに申請準備を開始して余裕を持って進めることを心掛けましょう。
【まとめ】倉庫を建てる(建て替える)際の補助金に関するご相談はミサワリフォーム関東へ！
この記事では「倉庫を建てる（建て替える）際に活用できる補助金」について、種類や金額、注意点を解説しました。
補助金は費用負担を軽減し、効率的で持続可能な倉庫を実現するための強力なサポートとなります。
ただし申請の手続きや対象経費、スケジュール管理には十分な注意が必要です。
ミサワリフォーム関東では、補助金のご相談から倉庫の設計・施工までトータルで対応しています。
豊富な実績と専門知識を活かし、お客様の倉庫に最適なプランをご提案いたします。
プロの視点で安心できるプランをご提案しますので、まずはお気軽にお問い合わせください！
