キッチンは、毎日食事をつくり家族の健康を守る大切な場所です。キッチンをリフォームをするにあたり、みなさまがリフォーム後に感じられたという失敗談を【キッチン本体編】【キッチンの間取り・デザイン編】として全2回に分けてお伝えいたします。

今回は2回目の【キッチンの間取り・デザイン編】!
1回目の【キッチン本体・収納編】はこちら

≫ キッチンリフォームのすべてを知りたい方はこちらもご覧ください。

キッチンリフォームの失敗①家電の置き場が少ない・コンセントが少ない

キッチンは冷蔵庫・電子レンジ・炊飯器・トースター・電気ポットなど日々使うような家電が多く、使用するタイミングも被りやすいですよね。キッチンをリフォームする際には、今までの間取りやレイアウトが異なるようにプランニングする場合は今までと同じようにできるのか、また同じで使い勝手としては十分なのか等をあらかじめ確認したうえでリフォームすることをおすすめいたします。


家電の置き場が少ない・コンセントが少ないと感じる原因とは?

食器棚のカウンターの幅と奥行きを目一杯使ってなんとか使って置いてある家電はありませんか。多機能になってきたオーブンレンジや電子レンジ、炊飯器など卓上に置く家電は横幅・奥行きも大きなものが増えてきました。またノンフライヤーなどのいろいろな種類の家電が増えており、キッチンは配置するスペース自体が以前に比べて足りなくなってきているのも原因です。

またコンセントについても同じように家電が増えれば増えるほどコンセントを同時に使うタイミングが増えるので、コンセントも足りなくなり、調理がしずらく感じることになります。

よくあるキッチンリフォームの失敗:家電の置き場について
ご家庭によって毎日使うものは様々…。リフォーム後に置き場所に困らない為にも、場所は決めておきましょう。

失敗しない、適切な家電の置き場と収納方法

まずは今お住まいに家電がいくつあるか確認してみましょう。その際、「(ほぼ)毎日使う家電」と「時々使う家電」に分けてあげるとリフォームの際、収納場所も一緒に決めやすくなります。

(ほぼ)毎日使う家電とは?

使用頻度が高く、移動がなかなかできない電子レンジやトースターなどすぐ使えるようキッチンの背面収納のカウンターに配置してすぐに使えるような場所に居場所を設けてあげましょう

時々使う家電とは?

ハンドブレンダーやホットプレートなど使用頻度の低く、移動もしやすく使う度に出すような家電のことを指します。キッチンの蹴込み収納や吊り戸など開閉頻度の低いところやキッチンの背面収納の一角などしまう場所を決めてあげて使う時だけ出すようにするとキッチン全体もスッキリと見えます。

コンセントは「毎日使う家電用」と「時々使う用」と分けて考える

居場所が決まったら、次にコンセントをいくつ配置するかを考えましょう。

例えば、炊飯器を保温している間に、電気ケトルでお湯を沸かし、電子レンジで料理をあたためる…。この流れだけでも同時にコンセントを3口使うことになります。一口のコンセントに対し、消費電力は1500Wまでと言われています。1つのコンセントに分岐させて消費電力の高いものを使うと発熱し、最悪の場合は電気火災に繋がります。

よくあるキッチンリフォームの失敗:家電収納(引き出し)
蒸気の出るものは蒸気排出ユニットや引き出し式にして、蒸気が内部にこもらないようにしましょう。

常に使うような家電付近には4口にするなど、多めにコンセントを設置しておくと失敗しないです。またコンセントの配置位置も可能であれば2口コンセントが2か所などに分散して設置してあるとケーブルも絡まりずらくなりますのでおすすめです。

またキッチンの背面収納だけではなく、キッチン本体側にもコンセントがあるとブレンダーなどを使うのにもコードの届くかどうかの心配もなく使えますのでおすすめです。キッチンのオプションの中には本体に取り付けられるものもあります。

よくあるキッチンリフォームの失敗:キッチンコンセント
キッチンの本体にコンセントをつければ、ハンドブレンダーも使いやすい。(Panasonic)

注意点:シンクまわりやガスコンロのまわりには安全性の理由からコンセントの設置はしないようにしましょう 。


キッチンリフォームの失敗②ゴミ箱を置くスペースがない

ご自宅のゴミ箱はどこに置いていますか?決めることの多いリフォームでつい忘れてしまいがちなゴミ箱置き場。ご家庭や地域の分別方法によって1回のゴミの大きさや種類などが異なります。失敗しない、ゴミ箱を置くためのスペースについてお伝えいたします。


リフォームしたのに、ゴミ箱を置くスペースがなくなってしまったのは、なぜ?

キッチンをリフォームする際には、食器や食品の収納だけではなくゴミ箱を置くスペースも収納計画として考慮する必要があります。また、今まで使用していたゴミ箱の大きさなどを考慮せずに、新しいキッチンの空いているスペースにゴミ箱をレイアウトするなど、現在の使い方を見直さずにリフォームの計画をされるとスッキリ収まらなかったり、ゴミ箱が小さく使いずらい、など失敗と感じられる方が多いです。

ゴミ箱も置き場所・置き方を決めて、スッキリとした空間に!

ゴミ箱を置き場所・置き方で考えたいことは以下の4つ。ご検討中のリフォームの内容に合わせてゴミ箱スペースも忘れずにご検討していただくとリフォーム後にも快適にお過ごしいただけます。

よくあるキッチンリフォームの失敗:ゴミ箱の置き場・置き方
キッチンのシンク下収納や背面収納の一部をゴミ箱スペースにするとスッキリとします。

1. ゴミ箱のサイズとスペースの検討

キッチンの収納計画を立てる際に、ゴミ箱のサイズと形状を確認し、それに適したスペースを設けるようにしましょう。設置予定のゴミ箱はいくつ必要なのか、今までの生活スタイルやゴミの量を見直して使い勝手の良いサイズを検討しましょう。

2. ゴミ箱の収納スペースの配置

ゴミ箱を置くスペースを決定する際に、キッチンの動線や使用頻度を考慮し、便利にアクセスできる場所に配置するようにします。また、ゴミ箱の扉の開け閉めの仕方によってはゴミ箱の収納スペースに一定の余裕があると使い勝手が良くなります。

3. ゴミ箱を収納できる引き出しや戸棚の導入

キッチンのシンク下や作業台の近くに引き出しや戸棚として収納できるような設計を取り入れることで、作業スペースを広く効果的に利用できます。また収納する際にはゴミ箱の下にキャスターを付けるのもゴミ出しの際に便利でおすすめです。

+α 小型ゴミ箱の利用
キッチンが狭い場合やゴミ箱を目立たせたくない場合は、小型でコンパクトなものを選ぶことで、スペースを節約できます。サイズによっては、都度捨てることになりますが臭いもなくキッチンをきれいに保つこともできます。

これらの対策を踏まえることで、ゴミ箱を置くスペースが不足する問題を解決し、キッチンの快適な使用を実現できます。


キッチンリフォームの失敗③使い勝手が悪い?キッチン空間の収納

食器や調理器具、調味料のストックなど、キッチンは収納したいものが多くございますが、どこに何があるか把握できていますか?鍋や調理器具などは特にそのご家庭ごとに使用しているものも異なります。調理器具や食品などがどこにあるのか、すぐに取れるのかによって調理時間の短縮にもつながります。


使い勝手が悪いと感じる収納の原因とは?

使い勝手が悪いと感じる原因は使用する調理器具や食器などアイテムに合わせた収納デザインが考慮されていないことが原因となります。またキッチンに必要な収納スペースが計画されず、今までの使用状況を考慮せずに現在のニーズに合わない収納スペースを設けてしまうと、使い勝手が悪いと感じてしまうのです。

失敗しない、使いやすいキッチン収納にするには

まずはキッチン収納量を把握しましょう。キッチン本体、背面収納(食器棚)をはじめ、リフォームの内容によっては床下収納やパントリー収納がある場合がございます。収納スペースが多いほど管理するエリアが増えるため、その分きちんと管理ができるかも失敗しないポイントです。

よくあるキッチンリフォームの失敗:使いやすいキッチン収納
収納スペースが多いと使いにくいと感じる可能性も…。

1. 不要な物の整理
使用しない調理器具や食器、期限切れの食品などを定期的に整理し、必要なものだけを保管することで、スペースを効果的に活用できます。

2. 収納計画収納のゾーニング(区画)をする
食器のスペース、調理器具を収納するスペース、食品スペースなどアイテムやジャンルごとに整理して収納するエリアを決めます。例えば、ザルなどは主にシンクで食材の水を切るのに使われることが多いのでシンク下に収納するなど、扉ひとつに対してどこにあると使い勝手がいいかを確認しましょう。

3. 物の居場所を作る
食器、調理器具、食品とそれぞれのゾーニングが決まると次はそのゾーニングしたエリアの中の細かい仕分けをしましょう。百円均一にある収納ケースなどを用いて物の居場所を作ってあげると収納した後もスッキリとして見えて、混在することが少なくなります。食品などを入れる場合は何が入っているのか収納に書いてあるとわかりやすいのでおすすめです。

これらの対策を考慮することで、どんな収納も使いやすく、必要なアイテムをスムーズに取り出せるようになります。


キッチンリフォームの失敗④間取りと動線

対面キッチンにしたら狭くなったと感じているという声を伺うことがございます。キッチンの向きや間取りを変えても明るく快適なキッチンにするにはどのようにするといいでしょうか。


リフォーム失敗!?間取りと動線の決め方

キッチンを対面化してオープンなLDKとする場合、気を付けたいことはキッチンの配置と照明計画について。壁付けのキッチンはスペースが広い為、人が歩くスペースを広く取れることができますが対面キッチンにする場合、背面が食器棚となるケースが多く、十分な通路幅を確保できず複数人でキッチンを使う際に狭く感じることが多いようです。

ひとりでキッチンを使うことが多い場合、キッチンと背面の距離(通路幅)は90cm前後がおすすめです。またふたりの場合は120cm前後にしておきますと使いやすいキッチンになります。間取りが変わるキッチンの際には背面との距離(通路幅)も確認しましょう。

よくあるキッチンリフォームの失敗:失敗しない、キッチンの狭さ
キッチンの通路幅は何人で使うかがキーワード。

間取りの変更の際に考えたい、失敗しない照明計画

間取りの変更の際、もう一つ大きく変わり、失敗しやすいのが照明計画。今までとキッチンの向きや配置も変わるため今までの照明をそのまま使うと暗く感じたり、照明器具がキッチンとぶつかる可能性もございます。キッチンスペースの全体を照らす「全体照明」とキッチンの作業面をを明るく照らす「スポット照明」をそれぞれ照明計画して、ストレスのない空間にしましょう。

全体照明で考えること

  • 全体照明はまんべんなく空間を明るくできるよう、シーリングライトの場合はスペースの中央に配置したり、ダウンライトなどの場合は均等に配置すると失敗がない。
  • 吊り戸がある場合、扉の開閉で干渉してしまう場合があるので吊り戸から扉一枚分以上離す。
  • 食器棚の上部などのスペースに間接照明を取り入れると落ち着いた照明計画になる。

スポット照明で考えること

  • 全体照明だけの場合人の体に照明が当たり、影になりやすいのでスポット照明で補う必要がある。
  • 手元照明は、手元に影がでないようにスポットライトやペンダントライトをつける。
  • 手元照明は食材が傷んでいないかわかるようにしたい場合は昼白色がおすすめ。

キッチンリフォームの失敗⑤予算を抑えたら全体がアンバランスに

おしゃれで自分の思い通りのキッチンにできるのは一番ベストではありますが、気になってくるのは予算(リフォーム費用)の話。しかし、予算を気にしすぎて「せっかくリフォームしたのに…」と失敗と感じてしまうのはもったいないですよね。キッチンリフォームは予算と優先順位のバランス次第で満足度が変わります。


失敗した、と後悔しないために全体の予算とバランスを見る

リフォーム計画を立てる際に、全体のバランスを重視したトータルプランを作成します。ご希望のキッチンリフォームはどのような内容か、またその相場はいくらかかるのか。これらのことをあらかじめ把握しておきますと、Reformにかかる費用のイメージができ、予算配分を適切に行うことできますので失敗は減ります。

優先順位と代替え案の検討

キッチンリフォームのするにあたり、どうしても採用したいキッチンや内装、設備などを順位付けして予算内で最も重要な要素を優先して取り組みます。またプロによる現地調査後や工事内容によっては、お建物や計画に必要な工事や修繕が出てくる場合があります。細かい装飾やアクセサリーは後回しにするなどをして全体のバランスを保つことも大切です。

た予算次第では代替素材や商品を検討していただくことをおすすめしております。例えばタイルなどは空間の雰囲気をおしゃれに変えてくれますが、予算が大きく超えて何かを削らないといけない時はタイル風の壁紙を選ぶ、といった代替え案を検討すると良いです。

本当に必要な機能や商品であるか見極めずらい時はプロにご相談ください。
千葉県佐倉市:戸建リノベーション展示場

まとめ

いかがでしたでしょうか。

キッチンリフォームは、ご希望の内容次第ではリビング・ダイニングにも工事の範囲が広がる場合がございます。まずは、ご希望のリフォーム内容の全体的なイメージと予算とバランスを把握することが失敗しない大切なポイントです。

  • 何人がキッチンに立つのか(動線)
  • 家電の置き場所・収納はどのくらい必要か(収納)
  • 間取りの変更をする時にはゴミ箱などがどこにあるといいか

など、ご自身やご家族のリフォームした後のイメージをある程度固めてからご検討されるとよろしいかと思います。

ミサワリフォーム関東では、ご予算や条件などお客様のニーズに合わせてリノベーション・リフォームを数多く手がけて参りました。今お使いの水廻り含め、リフォームについて何かお困りごとがあれば、お気軽にご相談ください。


-関連記事-

キッチン・台所リフォームの費用や種類は? キッチンリフォームを徹底解説!おしゃれな実例もご紹介
キッチンのリフォーム費用はいくらかかる?ご予算別の工事内容やお得になる補助金を解説!
よくあるキッチンリフォームの失敗5選!失敗から学ぶ原因と対策ポイントを解説!【キッチン本体・収納編】
よくあるキッチンリフォームの失敗5選!失敗から学ぶ原因と対策ポイントを解説!【キッチンの間取り・デザイン編】
リフォームでおしゃれで個性溢れるキッチン空間に
一戸建てのフルリフォームは500万円で出来る?実例や相場をご紹介
マンションのフルリフォームを500万で!どこまでできる?実例をご紹介

-キッチンリフォーム特設ページはこちら-

≫ キッチンリフォームのすべてを知りたい方はこちらもご覧ください。

-おすすめプラン-

-こちらもご覧ください-

リノベーションするならミサワリフォーム関東
リノベーションするならミサワリフォーム関東
リノベーションするならミサワリフォーム関東
リノベーションするならミサワリフォーム関東
リノベーションするならミサワリフォーム関東