キッチンは、毎日食事を作る場所でもあり、家族の健康を維持するうえで大切な場所です。キッチンリフォームをご計画するにあたり、リフォーム後に感じられた失敗談を【キッチン本体・収納編】【キッチンの間取り・デザイン編】として全2回に分け、対策ポイントと合わせてお伝えいたします。
これからキッチンリフォームをご検討される方、すでにご計画されている方はぜひご一読ください!
注意:ミサワリフォーム関東ではキッチンリフォームをご検討されているお客様には、弊社ショールームあるいは水廻りメーカーのショールームにお越しいただき、ご提案する商品をご確認いただいてからリフォーム工事を行います。以降に記載の商品情報は、【2023年6月時点】のものです。失敗することなくリフォームで快適なお住まいにするためにもショールームでの最新商品のご確認をおすすめいたします。
≫ キッチンリフォームのすべてを知りたい方はこちらもご覧ください。
目次
よくあるキッチンリフォームの失敗①キッチンの高さが合わない
人の身長が違うようにキッチンも高さを変えられることはご存知でしょうか。洗い物や何か物を取ろうとすると腰が痛くなる、キッチンでたまに物にぶつかる…、もしかするとキッチンの高さがあっていないのかもしれません。
キッチンの高さってどうやって決める?
キッチンをショールームで確認せずにリフォームされた方の場合、自分や家族の身長と合わなくて使いにくくなってしまった、という失敗談を伺うことがございます。キッチンの高さの目安は「身長÷2+5cm」と言われており、仮に160cmの方は、85cmのキッチン高さが使いやすい目安と言われており、迷ったときはこちらを参考にされますと失敗も少ないです。
ここでひとつご注意していただきたいことは、一般的にキッチンの高さと言われているのは、作業スペース(キッチンカウンター)の高さを指します。その為、作業スペースよりシンクやコンロでの作業時間が長い場合は、シンクの深さや五徳や鍋の高さも考慮してご検討されるとよりキッチンの高さによる失敗は少なくなりますので作業スペースだけではなく、ショールームをご見学される際にはシンク(流し台)やコンロでの高さもご体感していただくことをおすすめいたします。
ショールームではリフォームをよりご納得いただけるよう、スリッパを履いてカウンターの高さを確認できたり、実際の鍋やまな板なども展示の備品として用意があるところもございますので実際の生活のようにご体感していただきますとよりご納得して商品選定ができます。
家族の身長が違う場合のキッチンカウンターについて
キッチンを使う方がおひとりではなく、家族でご使用されることが多い場合もカウンターの高さが失敗したと思われることもございます。人によって高さを変えられるキッチンはございませんのでよくキッチンで料理や家事をされる方に合わせて高さを決めましょう。
キッチンカウンターの高さは80cm、85cm、90cmの3種類が一般的ですが、一部2.5cm刻み等のバリエーションの中から選択できる商品も多数ありますので間の高さがちょうどいいという場合はご検討されるのもおすすめです。
よくあるキッチンリフォームの失敗②キッチンの作業スペースが少ない・狭い
「そもそもわが家はスペースを広く取れないし…」なんて思っていませんか?キッチンが狭くてもアイデア次第では作業スペースを広く取ることもできます。
キッチンのサイズは決まっている
一般的にはキッチンサイズは15cm間隔。戸建て住宅のキッチンサイズは255cm(2550mm)が最も多く、マンションでも近年、240cm(2400mm)のキッチンが多くご採用されております。キッチンの収納や設備はユニットと呼ばれ、そのユニットを組み替えてシステムキッチンとして設置されております。
キッチンの設備も同様に規格サイズがあり、コンロサイズは「60/75cm」、シンクは「約80cm」が一般的と言われています。(一部製品を除く) 戸建てのキッチンでご採用の多い、幅255cmの場合一般的な作業スペースは「約80cm」ですが、食器を乾かすスペースを置きたい、食材・調味料をすぐに使えるところに置きたい、と色々おいてしまうと実際に使えるスペースが少なくなってしまいます。
ご予算等の条件次第ではございますが、作業スペースを新たに設けるか、オプション商品を設置するというご検討されてはいかがでしょうか。
キッチンリフォームで作業スペースを確保したい方へ、おすすめオプション
キッチンのユニット・レイアウトは変えたくない、それでもなるべく収納スペースを確保したい場合は吊り戸を使ったオプションユニットをおすすめしております。こちらでご紹介するオプションは吊り戸が必要になりますのでご注意ください。
その他、吊り戸下のオプション品は各メーカーいずれも種類が豊富です。ぜひご検討ください。
よくあるキッチンリフォームの失敗③食器洗い乾燥機を使わない
キッチンのコンロを除くビルトイン家電で人気が高いもの、「食器洗い乾燥機」。
「片付けが楽になった」や「水道代の節約になった」というお喜びの声をいただく一方で、「食器が思ったより入らなくて結局手洗いしている」や「しつこい汚れが落ちなかった」、「食器が食器洗い乾燥機対応ではないので手洗いしている」等、お手持ちの食器のサイズや素材、食事をする人数によって食器洗い乾燥機が使いにくい(失敗した)と感じられるようです。
食器洗い乾燥機についてご採用されるかお悩みの方は、一般的な食器洗い乾燥機のメリット・デメリットをご確認の上、ご採用を判断されると失敗せず、おすすめです。
また選ぶ製品・メーカーによって洗浄力や洗浄(乾燥)時間が異なります。ご採用される際、必ずチェックするようにしましょう。
食器洗い乾燥機のメリットとは?
- 水道代が節約になる(食器洗い乾燥機を使用した場合の水道代:1回あたり約2.9円 ※Panasonic「わが家の節約額シミュレーション」より)
- 食器洗い乾燥機に任せている間に別の時間が取れるので家事時間の短縮になる
- 乾燥まで扉を開けず庫内でまとめてできるので、雑菌が付きにくい
食器洗い乾燥機のデメリットとは?
- 漆器や金銀製品、金箔・上絵付の陶磁器、高級ガラス食器、等一部洗えない食器がある。
- 食器を入れる向き・間隔によって汚れの落ち具合変わる。
- 一部の汚れや食器洗い乾燥機によっては、予洗いが必要な場合もある。
- 定期的なお手入れが必要。
- 洗浄時の音が大きいのでマンションや2世帯住宅の場合、音の配慮する必要がある。
よくあるキッチンリフォームの失敗④収納が使いにくい・入らない
便利な調理器具をつい買ってしまって収納に入りきらない、物が多すぎて探しにくい、ということもありますよね。収納の失敗は調理器具や食器、調味料の多さや取り出しやすさなど様々です。
今のキッチンは何が変わった?
そもそも今のキッチン本体は従来のキッチンに比べ、配管スペースがコンパクトになった影響で収納スペースは広がりました。また、収納を引き出しタイプにすることで取り出す動作をシンプルにし、どこに何が入っているか確認しやすくなりました。
引き出す際に少し持ち手が傾くことで軽いチカラで引き出せる引き出し収納等、キッチンの収納も日々進化をし続けています。
キッチン収納が進化する中でも収納についてのお悩み(失敗談)はまだまだございます。
- 「オープンキッチンに憧れて、今まであった吊戸棚を全て撤去してキッチン本体に今までの調理器具を仕舞おうとしたが入りきらなかった…。」
- 「費用を少しでも安くしようとあえて開き扉のキッチンに変えたら奥に収納したものが取り出しにくくて失敗した」
- 「背面収納に吊戸棚を取り付けて収納量を増やしたが、上部の棚の物の取り出しがしずらく面倒…。」
リフォームで改善できると思っていても、使ってみてからこんなはずではなかったという失敗談もございます。
ではリフォームでも収納に困らず満足できるキッチンにするには、どうすればいいのでしょうか。
キッチンリフォームではじめに実施したい、使いやすい収納にする方法は?
今のキッチンは開き扉のキッチンや従来の収納に比べ収納量が増えていますが、たくさん入るからと言ってぎゅうぎゅうに物を入れてしまうと使いにくいキッチンになってしまいます。
キッチンリフォームをする前にまずは、収納したい調理器具・食器・食品の収納量をピックアップして必要な収納量を確認してみましょう。キッチンリフォームの際に家電や調理器具を一新される方も多く、この際だからと必要な調理器具や食器の断捨離のきっかけになることも。 断捨離や収納するものの選別を行ってもなお キッチン本体や食器棚(収納)で収納量が足りない場合は、床下収納やパントリー等といった間取りや空間全体で収納量を補うこと(キッチンの収納計画・リフォーム)もご検討ください。
よくあるキッチンリフォームの失敗⑤汚れ・ニオイが気になる
部屋を明るくしたいからとオープンキッチンにしたり、キッチンカウンターを今まで使っていたステンレスから人造大理石に変えるかたは弊社のお客様でも多いご要望です。特にアイランドキッチンや半島型のようなオープンキッチンは油跳ねやニオイが部屋全体に広がりやすく、キッチンが丸見えなので常に綺麗にしなくては…と人によってはストレスになってしまうことも…。
キッチンの汚れやニオイの原因って
コンロで調理した油は、見えない小さな粒となってコンロまわりだけではなく壁や床、調理家電などに飛び散ります。それをそのままにしておくとベタベタした汚れに変質し、さらにその上からほこりがついて頑固なガチガチ汚れに。
またシンク周りは水を使うため、水あかとヌメリが発生しやすい環境にあります。水滴をそのままにしておくと、水に含まれる成分が乾燥して、白くかたくなって水あかに。ヌメリの正体は細菌やバクテリアで、油汚れと食材カスから出た汚れが混じると繁殖しやすくなります。
キッチンリフォームで失敗の原因になりやすい、汚れやニオイの対策とは?
キッチンリフォームでできる対策は、コンロ前に壁の設置や透明のパーテーションを設置して油跳ねの広がりを防ぐこと。油汚れが前の壁やパーテーションで防ぐほか、効率の良い換気収集ができるのでニオイの広がりも抑えます。
また床材や壁材を汚れが染みつきにくいものに変えてお手入れしやすくしていただくことをおすすめしております。キッチンで使用する床材によっては、油料理をした際につるつるとすべって危険なものもあります。キッチンに適したものであるかはサンプルやカタログの表記でご確認をしていただくと失敗しづらくおすすめです。
まとめ
今回はよくあるキッチンリフォームの失敗例と対策ポイントを確認いたしました。キッチン本体や収納は以前に比べて作業のしやすさや収納量の増加等、どのキッチンメーカも快適なものになっております。キッチン本体と収納だけの交換でも快適になるかと思いますが、より使いやすさを重視し失敗しない為にもキッチン空間全体も併せてご検討されると良いと思います。
ミサワリフォーム関東では、ご予算や条件などお客様のニーズに合わせてリノベーション・リフォームを数多く手がけて参りました。
今お使いの水廻り含め、リフォームについて何かお困りごとがあれば、お気軽にご相談ください。
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