既に住んでいるマンションや、新しく購入した中古マンションをリノベーションする人が増えています。
リノベーションをすれば新築に比べて費用を大きく抑えられるため、リーズナブルに理想の住まいを実現させられるでしょう。
しかし、マンションをリノベーションするにあたって、「どれくらいの費用がかかるかわからない」「予算に余裕がないから、なるべく費用を安く抑えたい」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、マンションのリノベーション費用の相場や、費用を安く抑えるポイントなどについて、詳しく解説していきます。
また、記事の後半では、ミサワリフォーム関東が手掛けたおしゃれなリノベーション実例もご紹介します。これからマンションリノベーションを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
マンションのリノベーションとは
マンションのリノベーションとは、マンションの居室などに大幅な改修工事を行い、住み心地を改善させることです。既に住んでいるマンションにリノベーションを実施することもあれば、それ用に中古マンションを購入することもあります。
マンションにリノベーションを実施すると、間取りや設備などを自分の好きなようにカスタマイズできます。また、新しくマンションを購入するより、中古で買ってリノベーションした方が安く理想の住まいが手に入れられる場合もあります。
「リノベーション」と「リフォーム」「フルリフォーム」「フルリノベーション」の違い
リノベーションに似た意味を持つ言葉として「リフォーム」「フルリフォーム」「フルリノベーション」の3種類があります。
リフォームは、住宅の原状回復、部分的な改修工事、老朽化の改善なども含む幅広い意味の言葉です。住宅の全体にリフォームを行う場合や、躯体を残して間取りも含めて改修工事を行う場合はフルリフォームといい、リノベーションとほぼ同義で使われます。
また、フルリノベーションがフルリフォームと同じ意味で使われることもありますが、リノベーションはもともと全体(フル)に行うのが普通です。そのため、フルリノベーションという言い方はあまり一般的ではありません。
マンションリノベーションの費用相場はどのくらい?
ここでは、マンションリノベーションの費用相場について、広さごとに確認していきます。
これからマンションのリノベーションを行うか検討している方は、ぜひ参考にしてください。
60㎡(平米)のマンションのリノベーション費用相場
60㎡のマンションのリノベーション費用相場は、おおよそ600~1,200万円がボリュームゾーンとなるでしょう。
60㎡というと2~3LDKの間取りが多く、2~3人家族向けの比較的コンパクトなマンションだといえます。
600万円ほど費用に幅があるのは、設備のグレードや間取りの変更度合いによるものです。たとえば、水回りなどで使う設備のグレードを上げれば、それだけ費用もアップしてきます。
70㎡(平米)のマンションのリノベーション費用相場
70㎡のマンションのリノベーション費用相場は、おおよそ700~1,400万円がボリュームゾーンとなるでしょう。
70㎡のマンションは3~4LDKの間取りが多いですが、広々と2LDKで使われていることもあります。
たとえば、壁を取り外したり増設したりして間取りを変える工事には、おおよそ100万円ほどの費用がかかります。また、建物の構造によっては壁の取り外しができない可能性もあるので、詳しくは業者に確認するようにしましょう。
80㎡(平米)のマンションのリノベーション費用相場
80㎡のマンションのリノベーション費用相場は、おおよそ800~1,600万円がボリュームゾーンとなるでしょう。
80㎡あれば、間取りが多くても広々暮らせます。そのため、お子さん連れの家族や、ペットと一緒に暮らす方におすすめの広さでしょう。
80㎡ともなると、リノベーションにおける自由度が非常に高いですが、その分、間取り変更などに伴う費用負担も大きくなるので、慎重に計画を立てるようにしましょう。
>>【関連記事】81.1%がマンションリノベーションに「満足」
費用を300万円以内に収めるなら部分的リノベーションがおすすめ
以上見てきたように、マンションのリノベーション(全面リフォーム)を実施するなら、費用は最低でも600万円ほど見ておきたいところです。
そのため、300万円などと費用を安く収めたい場合は、水回りだけなどの部分的リノベーションを検討するとよいでしょう。
以下で、それぞれの相場について、確認していきます。
キッチンの部分的リノベーションの費用相場
キッチンの部分的リノベーションを行う場合、費用相場は50~150万円ほどです。
キッチンの一部を改修するような工事であれば、だいたい50万円程度で収まります。
新しくシステムキッチンを導入したり、造作キッチンを設置したりする場合は、100~150万円程度を見込んでおくとよいでしょう。
浴室の部分的リノベーションの費用相場
浴室の部分的リノベーションの場合、50~200万円ほどが費用相場となります。
既存のシステムバス(ユニットバス)全体を交換する工事の場合は、50~150万円ほどかかります。また、昔ながらの在来工法の浴室をシステムバスに変更する場合も、同程度の費用がかかります。
その一方、在来工法の浴室のままリノベーションを行う場合は、タイル張りなどの作業に手間がかかるため、100~200万円程度の費用がかかります。
また、本来浴室でなかったところに浴室を新設する場合は、より高額な費用がかかる可能性もあります。
トイレの部分的リノベーションの費用相場
トイレに部分的なリノベーションを行う場合、費用相場は10~50万円ほどになります。
たとえば、和式のトイレを洋式に変更するリノベーションの場合は、30~50万円ほどかかるでしょう。一方、もともと洋式のものから洋式へ変更する場合、費用は10~40万円程度になります。
なお、もともとトイレでなかった場所をトイレにリノベーションする場合は、より高額な費用がかかったり、配管の移設上不可能だったりすることもあります。詳しくは業者に相談してみましょう。
洗面所の部分的リノベーションの費用相場
洗面所の部分的リノベーションの場合は、10~50万円が費用相場となります。
洗面所のリノベーション費用の大半は、洗面台の交換費用にかかります。シンプルな洗面台にするか、収納などの付いた洗面化粧台にするかによって、費用に幅が生まれます。
また、既製品でなく造作の洗面台を導入する場合は、もう少し費用がかかる可能性もあります。
水回り一式の部分的リノベーションの費用相場
以上見てきた水回り一式(キッチン・浴室・トイレ・洗面所)のリノベーションを一度に行う場合、費用相場は250~300万円ほどになります。
水回りのリノベーションでは、多かれ少なかれ配管工事を行います。そのため、それぞれを個別に施工するより、一度にまとめて施工してしまった方が、結果的には安上がりです。
特に、場所を移設するようなリノベーションとなると費用が高額になりやすいので、なるべく複数をまとめて計画するとよいでしょう。
壁紙・フローリングの張り替えリノベーションの費用相場
壁紙・フローリングの張り替えリノベーションを行う場合、費用相場はおおよそ100~200万円ほどになります。
壁紙の張り替えは1㎡あたり750〜1,500円ほど、フローリングの張り替えは1帖あたり2~7万円ほどかかります。そのため、実際の広さや施工面積によって金額は大きく変わってくるので、詳細は業者に見積もりを取って確認するようにしましょう。
中古マンションのリノベーション費用を安く抑えるポイント
中古マンションを購入してリノベーションする場合、費用はなるべく抑えたいものです。
ここでは、マンションのリノベーション費用を安く抑えるポイントを4点ご紹介します。マンションリノベーションの費用に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
ポイント① もともとの間取りや設備を活かす
マンションのリノベーション費用を安く抑えるポイントは、もともとの間取りや設備をなるべく活かすことです。
リノベーションといっても、すべてを作り替える必要はありません。たとえば、比較的新しい浴槽が設置されていたり、フローリングに傷みがなくきれいな状態だったりする場合は、それらをそのまま活かすのも手です。そうすれば、その部分にかかるはずだったリノベーション費用を節約できます。
また、壁を新設したり取り除いたりと、既存の間取りを変更するためにも、相応の費用がかかります。そのため、変える必要のない間取りをそのまま活かせれば、その分費用を安く抑えられるでしょう。
ポイント② 優先順位に応じてグレードを上下させる
マンションのリノベーションでは、優先順位に応じて設備や建材のグレードを上下させるのもポイントです。
たとえば、料理にこだわりがある場合、キッチンのグレードは高くし、反対にあまりこだわりのないトイレなどの水回りでグレードを下げれば、全体の費用負担を抑えられます。
また、壁紙やフローリングなどの建材にもグレードがあります。グレードが低いからといって低品質というわけではないので、ニーズや好みに合わせて適切なグレードのものを選択しましょう。
ポイント③ 複数業者から相見積もりを取る
マンションのリノベーション費用を安く抑えるには、複数業者から相見積もりを取ることも重要です。
1社からしか話を聞かないと、それが適正価格なのか判断できません。そのため、最低でも3社程度からは見積もりを取るようにしましょう。
また、業者によってリノベーションの提案内容が変わる可能性があります。複数業者を見比べることで初めて、理想の住まいの形が見えることもあるので、なるべく色々な業者の話を聞くとよいでしょう。
ポイント④ 補助金・助成金・減税措置を利用する
マンションのリノベーション費用を抑える手段として、補助金や助成金、減税措置などを利用するのもおすすめです。
マンションリノベーションに使える制度の具体例としては、以下のものが挙げられます。
補助金・助成金 | こどもエコすまい支援事業 長期優良住宅化リフォーム推進事業 断熱リフォーム支援事業 次世代省エネ建材支援事業 長期優良住宅化リフォーム推進事業 バリアフリーリフォーム補助金 |
減税措置 | 住宅ローン控除 住宅取得等資金に係る贈与税の非課税 リフォームの特別控除 |
しかし、それぞれに金額や条件が異なり、実施期間も定められているため、利用可能かどうか事前に必ず確認しましょう。
また、工事が完了してからだと申し込めないケースもあるので、リノベーション計画を立てる段階で、詳しい内容を問い合わせて置くことをおすすめします。
【重要なお知らせ】
こどもエコすまい支援事業は、補助金申請額が予算上限に達したため2023年9月28日をもって終了しました。
>>ミサワリフォーム関東の「マンションリフォーム」のページへ
おしゃれなマンションのリノベーション実例
最後に、ミサワリフォーム関東が手掛けたマンションのリノベーション実例をご紹介します。
どの実例もおしゃれで実用的なリノベーションが施されているので、これからマンションリノベーションを行う際は、ぜひ参考にしてください。
マンションリノベーション実例①
こちらの実例では、築30年のマンションに、約740万円の費用をかけてリノベーションをしています。
リビングには、上品さを演出する折り上げ天井や、落ち着いた印象のエコカラット壁材などが採用され、明るくリラックスできる空間が実現されています。
ダイニングとキッチンの間は、間仕切り開閉扉で仕切れるようになっています。
半透明になっている部分があるため、閉塞感が生まれず、それぞれの空間をゆるやかに仕切ることができます。
マンションリノベーション実例②
こちらの実例では、お住まいのマンションを約1,000万円の費用でリノベーションしています。
LDKに和室を取り込み、開放的な一体空間に仕上げています。また、絵画に合わせて光の角度を調整できるよう、ダウンライトを設置している点にもこだわりが感じられます。
ダイニングキッチンは広々と設計し、ご家族みんなで料理を楽しめるようになっています。
マンションリノベーション実例③
こちらの実例では、築22年のマンションを、約1,400万円の費用でリノベーションしています。
壁と天井はグレーのツートンカラーでインダストリアルに仕上げ、そこに北欧ヴィンテージ家具を配置することで、スタイリッシュながらも温かみのある空間に仕上がっています。
トイレ空間は、紺色を基調としたシックな印象になっています。
アクセントウォールとして配置したエコカラットには、消臭調湿効果があるため、トイレ環境をいつでも快適に保ちます。
まとめ
今回は、マンションリノベーションの費用をテーマに、詳しく解説してきました。
マンションリノベーションの費用は広さによって異なりますが、おおよそ600~1,800万円が相場です。
それよりも費用を抑えたい場合は、水回りだけなどの部分的なリノベーションも検討するとよいでしょう。また、使用する設備や建材のグレードを落としたり、補助金などの制度を利用したりすることで負担を抑えることも可能です。
またマンションリノベーションにはメリット以外にも、マンション特有のデメリットや注意点があるため、まずは実績豊富な会社に相談することをおすすめします。
ミサワリフォーム関東では、お客様のニーズに合ったリノベーションを数多く手がけて参りました。
マンションリノベーションについて何かお困りごとがあれば、お気軽にご相談ください。
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