リノベーションは、暮らしの質を向上させるだけでなく、不動産の価値を引き上げる素晴らしい手段です。
しかし、リノベーションには多くの費用がかかるため、補助金をうまく活用することが非常に重要です。
本記事では、最新の2024年リノベーション補助金について、補助金の適用条件や申請時の注意点、締め切りなど、徹底的に解説します。
補助金を最大限に活用して、理想のリノベーションを実現しましょう!
リノベーション補助金に関するご相談はミサワリフォーム関東へお気軽にお問い合わせください!
目次
そもそも住宅をリノベーションするだけで補助金は出る?
住宅をリノベーションする時も補助金を活用することはできます。
ただし、リノベーション補助金を得るためには、ただ単に住宅をリノベーションするだけでは不十分です。
実は、補助金には一定の条件があります。
まず、リノベーションの対象となる住宅や改修内容に関して、政府や自治体が定める基準が存在します。
耐震性の向上、省エネルギー対策、バリアフリー化など、公的な目的に沿った改修が含まれます。
さらに、補助金を受けるには申請手続きが必要で、多くの場合、見積もりや施工計画を提出し、審査を通過しなければなりません。
ですので、計画を事前にしっかりと立て、対象となるリノベーションを行って、適切に申請することが重要です。
2024年に使えるリノベーション補助金一覧
2024年に使えるリノベーションの補助金は、下記の7つです。
2024年に使えるリノベーションの補助金一覧
- 子育てエコホーム支援事業(国交省 – 令和6年6月現在受付中)
- 先進的窓リノベ2024事業(環境省 – 令和6年6月現在受付中)
- 給湯省エネ2024事業(経産省 – 令和6年6月現在受付中)
- 賃貸集合給湯省エネ2024事業(経産省 – 令和6年6月現在受付中)
- 既存住宅における断熱リフォーム支援事業(環境省- 令和6年6月下旬公募予定)
- 次世代省エネ建材実証支援事業(経産省 – 令和6年5月7日より一次公募)
- 子育て支援型共同住宅推進事業(国交省 – 令和6年4月より募集開始)
- 長期優良住宅化リフォーム推進事業(国交省 – 令和6年4月より募集開始)
それぞれ詳しく見ていきましょう。
子育てエコホーム支援事業
「子育てエコホーム支援事業」は、住宅省エネ2024キャンペーンの補助金制度のひとつです。
この補助金は、昨年終了した「こどもエコすまい支援事業」の後継として新たにスタートしたものです。
特に子育て世帯(申請時点で18歳未満の子を有する世帯)や若者夫婦世帯(申請時点で夫婦であり、どちらかが39歳以下の世帯)にとっては大きなメリットがあります。
対象となる工事・住宅は以下の通りです。
- 対象世帯:全世帯
- 対象工事:窓やドア等の断熱改修、外壁もしくは屋根・天井または床の断熱改修、エコ住宅設備の設置のいずれかが必須になります。その他、子育て対応改修など、生活環境の質の向上に貢献する5項目が任意の補助対象です。
- 期間:2023年11月2日以降の着工かつ、2024年12月31日までに工事が完了すること
- その他条件:申請する補助額の合計が5万円以上であること
補助額金額の上限は以下の通りです。
- 子育て世帯・若者夫婦世帯
- 既存住宅購入+リフォームの場合:60万円
- 長期優良住宅認定リフォーム:45万円
- その他:30万円
- その他世帯
- 長期優良住宅認定リフォーム:30万円
- その他:20万円
※長期優良住宅とは、長期にわたり良好な状態で使用するための措置を講じた優良な住宅のことです。
国土交通省が定めた長期優良住宅認定制度の基準をクリアし、行政の認定を受けた住宅が長期優良住宅と呼ばれています。
長期優良住宅について、詳しくは国土交通省のホームページをご覧ください。
国土交通省 長期優良住宅:https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/content/001597440.pdf
「子育てエコホーム支援事業」補助金の申請は、事業者登録を受けたリフォーム会社を通じて行う必要があります。
工事発注者ではない点に注意しましょう。
交付申請期間は2024年3月下旬から2024年12月31日までですが、予算に到達次第終了となっています。
実際に2023年の「こどもエコすまい支援事業」では、申請終了日を待たずに予算が尽きて早期終了(2023年9月頃)となりました。
今年も早期終了が予想されるので、早めに申請しましょう。
出典:子育てエコホーム支援事業
先進的窓リノベ2024事業
先進的窓リノベ2024事業は、既存住宅の窓・ドアを断熱性能の高い断熱窓・ドアに改修する費用に対して、補助金がもらえる制度です。
この制度は、環境省が2024年度に新たに設けたもので、省エネ性能の高い断熱窓・ドアへの改修を促進し、既存住宅の省エネ化を推進することを目的としています。
また、リフォームの箇所が同じでなければ、子育てエコホーム支援事業とも併用可能です。
対象となる工事・住宅は以下の通りです。
- 対象世帯:全世帯
- 対象工事:断熱性能の高い窓・ドア(窓:U値1.9以下、ドア:U値2.3以下)
- 期間:2023年11月2日以降の着工かつ、2024年12月31日までに工事が完了すること
- その他条件:申請する補助額の合計が5万円以上であること
補助金額の上限は最大200万円で、窓1枚当たりの補助額は、5万円から40万円程度です。
ドア1枚当たりの補助額は、5万円から20万円程度です。
申請下限額は5万円となり、窓1枚だけでは申請できない可能性があるので注意しましょう。
こちらも交付申請期間は2024年3月29日から開始され、予算上限に達するまでとなっています。
先進的窓リノベ2024事業の補助金は、ほかの補助金制度と比べてかなり補助金額が大きく、申込みが殺到してすぐに終了する可能性が高いです。
早めに申請準備をはじめましょう。
給湯省エネ2024事業
「給湯省エネ2024事業」は、家庭のエネルギー消費量の大きな割合を占める給湯分野において、高効率給湯器の導入を支援するものです。
そして、その普及拡大を促進することにより、2030年度におけるエネルギー需給の見通しの達成に貢献することを目的とした経済産業省の事業です。
給湯省エネ2024事業の補助金は、高効率給湯器の性能に応じて最大18万円まで受けられます。
補助金の対象となる給湯器は、機器ごとにそれぞれ性能要件を満たしたものに限られます。(例:エネファーム18万円/台、ハイブリッド給湯機10万円/台、エコキュート8万円/台 など)
補助金の申請は、給湯器の購入者ではなく、経済産業省が登録した販売店・施工業者を通じて行う必要があります。
こちらも交付申請期間は2024年3月29日から開始され、予算上限に達するまでになります。
高効率給湯器の導入を検討している方は、お早めにリフォーム業者などに相談することをおすすめします。
出典:給湯省エネ2024事業
賃貸集合給湯省エネ2024事業
賃貸集合給湯省エネ2024事業は、賃貸集合住宅の省エネ化を促進するために、経済産業省が2023年度から新たに設けた補助金制度です。
この事業では、従来型の給湯器から高効率給湯器(エコジョーズやエコフィール)への取替えに対して補助金が支給されます。
- 対象:賃貸集合住宅のオーナーで、従来型給湯器を補助対象となる省エネ型給湯器(エコジョーズ/エコフィールなど)に交換する場合。
- 補助金額:追い焚き機能なしの場合、5万円/台。追い焚き機能ありの場合、7万円/台。
この補助金を活用することで、賃貸集合住宅のエネルギー効率を向上させることが可能になり、長期的には運用コストの削減にもつながります。
こちらも交付申請期間は2024年3月29日から開始され、予算上限に達するまでになります。
既存住宅における断熱リフォーム支援事業
既存住宅における断熱リフォーム支援事業は、環境省が実施している補助金制度です。
省エネ効果(15%以上)が見込まれる高性能建材(断熱材、ガラス、窓、玄関ドア)を用いた住宅の断熱リフォームを支援し、エネルギー消費効率の改善と低炭素化を促進することを目的としています。
補助金の対象となるリフォームは以下の通りです。
- 壁、屋根、床の断熱
- 窓や玄関ドアの高性能化
- 断熱性能の高い設備機器の設置
補助金の額は、リフォームの種類や建物の規模によって異なりますが、戸建て住宅の場合、最大で120万円、集合住宅の場合、最大で20万円です。
申請方法は、都道府県等が指定する窓口を経由して行います。
詳しくは、環境省またはお住まいの都道府県等の窓口にお問い合わせください。
次世代省エネ建材の実証支援事業
次世代省エネ建材の実証支援事業は、経済産業省が支援する、既存住宅の断熱リフォームを支援する国の制度です。
従来の断熱材よりも性能の高い次世代省エネ建材を使ったリフォームを補助金でサポートすることで、省エネ効果の向上と快適な住環境の実現を目指しています。
高性能な次世代省エネ建材を使用することで、光熱費を大幅に削減できる上、夏は涼しく、冬は暖かい快適な住環境を実現できます。
補助金の対象となるリフォームは以下の通りです。
- 壁、屋根、床の断熱
- 窓や玄関ドアの高性能化
- 断熱性能の高い設備機器の設置
補助金の額は、リフォームの種類や建物の規模によって異なりますが、最大で300万円(一部地域で400万円)です。
子育て支援型共同住宅推進事業
子育て支援型共同住宅推進事業は、国土交通省が実施している、子育て世帯向けの共同住宅(賃貸住宅及び分譲マンション)の安全・安心と居住者間のつながりを創出するリフォームを支援する補助金制度です。
補助金の対象となるリフォームは以下の通りです。
- 子育て世帯の入居促進に資する設備の設置:多目的室、プレイルーム、キッズルーム、宅配ボックス、防犯カメラなど
- バリアフリー改修:段差解消、手すり設置、滑り止め加工など
補助金の額は、リフォームの種類や建物の規模によって異なりますが、1戸あたり最大で100万円です。
長期優良住宅化リフォーム推進事業
長期優良住宅化リフォーム推進事業は、国土交通省による、既存住宅の性能向上を目的としたリフォームに対して補助金を提供する制度です。
補助金の対象となるリフォームは以下の通りです。
- 省エネルギー対策:断熱サッシの交換、高効率給湯器への交換
- 構造躯体等の劣化対策:床下の防腐・防蟻処理
- 耐震性対策:耐力壁の増設、屋根の軽量化
- バリアフリー改修工事
- インスペクションで指摘を受けた箇所の補修工事
- テレワーク環境整備改修工事
- 高齢期に備えた住まいへの改修工事
補助金の額は、補助対象リフォーム工事費等の合計の1/3が補助され、リフォーム後の住宅性能に応じて評価基準型で最大80万円/戸、認定長期優良住宅型で最大160万円/戸となります。
リノベーション補助金を利用する際の注意点
リノベーション補助金を申請する際には、条件確認とタイミングが重要です。
枠に限りがあるので早めの行動が必要ですね。
申請条件を確認する
補助金を活用するためには、適用条件を事前にしっかりと把握することが大切です。
補助金には「対象となるリノベーションの範囲」や「住宅の築年数」、「所有者の年収制限」など、様々な条件が設けられています。
また、省エネやバリアフリー化などの特定の要件を満たしたリノベーションにしか適用されないケースもあります。
全ての条件を満たしていなければ、せっかくのリノベーションでも補助金の対象外となってしまうので注意しましょう。
さらに、自治体によっては独自の補助金を設けている場合があるので、地域の情報にも敏感であることが求められます。
リノベーション着工前に申請する
補助金申請の過程で多くの人が見落としがちなのが、申請のタイミングです。
多くの補助金は、工事着手前に申請を完了させる必要があります。
着工後に申請をしても、遡って補助金が支給されることはほとんどないため、計画段階から補助金の申請手続きをすることが重要です。
工事の見積もりを取り、必要な書類を揃え、事業者とも連携を取りつつ慎重に手続きを進めましょう。
計画的な行動がスムーズな申請につながり、補助金の受け取りができるようになるのです。
早いもの勝ちで締め切られることも
リノベーション補助金は、予算に限りがあるため、申請が多数になった場合には締め切り前であっても受付が終了することがあります。
この「早いもの勝ち」の状況は特に人気の補助金でよく見られます。
予算が途中でなくならないように、また自分の計画が補助金の支給対象期間内であることを確認するためにも、申請は可能な限り早く行いましょう。
また、申請の時期を見計らう際には、公募開始の情報にも注意し、自治体や関連機関の発表を常にチェックしておくとよいでしょう。
早めの行動でチャンスをつかみましょう。
まとめ:2024年リノベーション補助金に関するご相談はミサワリフォーム関東へ!
今回は、リノベーション時に活用できる2024年の補助金についてご紹介しました。
とてもありがたい補助金ですが、いざ申請となると疑問点や不安が出てくるものです。
そんなときは、リノベーションの専門家であるミサワリフォーム関東のプロフェッショナルにお任せください。
補助金の適用条件確認から、申請書類の作成、さらにはリノベーション工事の計画立てまで、複雑に感じる手続きを、わかりやすくサポートします。
リノベーション補助金に興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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