2019年以降、ウイルス対策として外出の際にはマスクを着用し、帰宅後にすぐ手洗いをする習慣が当たり前のようになってきました。そんな習慣もあってか、一時インフルエンザの感染傾向も減少した、という話題もありました。そんな中、リフォームにおいてもある変化が見受けられます。それは「室内に洗面スペースを2箇所設ける」という新たなニーズです。本記事では「2台目の洗面台」に注目して、設置するメリットやおしゃれなリフォーム事例をご紹介します。
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2箇所目の洗面台を設けるリフォーム
2箇所目の洗面台を設けると、どんなメリットがあるのか。
また、リフォームの際の注意点などポイントをおさえていきましょう。
セカンド洗面台という選択肢
一般的に、浴室の隣に洗面室(脱衣室)があり、そこにメインの洗面台を設けられている建物が多いかと思います。そこには日常的に使う化粧品や日用品、衛生用品などが収納されているのではないでしょうか。日常的に身支度を整えたり、歯を磨いたり、家族共有で使われている場かと思います。
その様なメインの洗面台とは別に、2つ目の洗面台を設けることを「セカンド洗面台」と称しています。
セカンド洗面台を設けるメリット
ご家庭によって、セカンド洗面台を設ける場所は様々です。
例えば階段を上がった2階のホール。1階にメインの洗面台はあるけれど、朝の忙しい時間帯に重なってしまい、ゆっくり洗面台で身支度ができない。そんな混み合う時間帯に分散して洗面台を使えるよう、2階にも洗面台を設けることで、忙しい中でも余裕をもって身支度ができます。
例えば玄関ホールの一角。帰宅してすぐに手を洗える場があることで、なるべくウイルスを室内に持ち込まないような対策ができます。また、手を洗うだけではなく、汚れが付着した靴やアウトドア用品の手入れを玄関先でできるメリットもあります。
洗面化粧台のタイプ
洗面台は、大きく分けて3つのタイプに分けられます。
一つ目は鏡や洗面のボウル、水栓金具まで自由に組み合わせることができる「造作タイプ」です。
造作タイプは自由度が高く、自分だけのオリジナルデザインの洗面台へリフォームすることができます。既製の洗面台ではイメージと合わない、自分だけのおしゃれな洗面台をつくりたいといった方におすすめです。
しかし、 パーツによっては費用の差が大きい洗面台とも言えます。費用にも注意しながら検討したいタイプです。
二つ目は洗面台のメーカーが水栓や洗面ボウル、カウンター、キャビネット、鏡などをあらかじめ全て組み合わせてセットとして販売している「ユニットタイプ」の洗面台です。
費用を抑えやすいメリットはありますが、規格品としてデザインが決まっているため、オリジナリティにはどうしても欠けてしまいます。
三つ目は複数種類用意されているパーツを自分たちで選び、組み合わせられる「システムタイプ」です。
先ほどのユニットタイプとも似ておりますが、パーツを選べるためやや造作タイプに姿は似ており、ある程度の個性をリフォームで出すことができます。また、予め選べるパーツが用意されているので、組みあがった時に洗面台に統一感があり、リフォーム後のおしゃれなイメージがしやすいメリットもあります。
費用もパーツごとに決まっているため、総額が分かりやすいという点もあげられます。
以上のように、洗面化粧台には三つのタイプが揃えられています。
セカンド洗面台の用途
前述で洗面台には三つのタイプがあるとお伝えしましたが、セカンド洗面台を取り付ける際には、その使用用途によってタイプを選ぶと良いでしょう。
「ユニットタイプ」や「システムタイプ」と呼ばれる洗面台は、既製品にもなりますので、予めサイズや組合せが決まっています。また、カウンターの下に予め収納がついているタイプも多く、玄関や廊下に置く際にはスペースを取ってしまう場合があります。収納もしっかりと付けたい、というお考えでしたらお勧めのタイプです。
しかし、玄関のスペースがあまり広く取れない、手を洗える場があればいい、というお考えの方もいらっしゃるかと思います。そんな方には「造作タイプ」のセカンド洗面台がお勧めです。自由にアイテムを選べるというメリットは勿論のこと、設置したいスペースに合わせて作ることができるため、玄関の空間としても邪魔にならずに設置ができます。
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セカンド洗面台を設ける際の注意点
いざセカンド洗面台を設けるためにリフォームをしようと思っていても、予め問題点もふまえておかないと満足のいくリフォームにはなりません。ここでは、新たにセカンド洗面台を設ける際のリフォームの注意点をおさえていきます。
リフォームにおいての注意点:スペースに注意しましょう
洗面台のタイプは様々ありますが、基本的なサイズとして奥行は40~60㎝ある場合が多いです。また、幅については75・90㎝という規格のサイズがありますが、小さいもので50㎝というタイプもあります。設置するためにはその分のスペースが必要になりますので、何処のスペースに設けたいかをよく考えることが大切です。
規格のものだと納まらない、ということであれば、造作タイプの洗面台という選択肢もあります。カウンターやボウル、水栓金具に至るまでお好みに合わせて選択ができます。
また、玄関にセカンド洗面台を設ける場合、廊下を盛り込んで玄関のスペースを広げるというリフォーム方法もあります。間取りを変えることができるため、玄関の収納スペースも設けながらセカンド洗面台を取り付ける、といった組み合わせの自由度が増します。しかし、コストもそれなりにかかってしまう為、よく検討すると良いでしょう。
リフォームにおいての注意点:配管に注意しましょう
セカンド洗面台を設けるために、最も重要なのが配管のリフォームです。
特に玄関周りや廊下には配管を設けていないことが多く、近くの既存配管からセカンド洗面台まで配管を繋ぐ必要があります。その配管が長くなるようであれば、リフォームの工事期間も伸びてくる箇所にもなりますので、リフォーム会社に現地を見てもらう際によく確認すると良いでしょう。
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おしゃれなリフォーム事例
ここでは実際に弊社が手掛けた「セカンド洗面台」のリフォーム事例をご紹介します。
おしゃれなリフォーム事例:2階の廊下にセカンド洗面台
1階にメインの洗面所を設け、2階の廊下にセカンド洗面台を新設しました。普段はメインの洗面台を使いますが、ご家族が大勢集まった時にストレスなくセカンド洗面台を使えます。また通路を妨げないよう、洗面台部分を奥に配置し、カウンターは小物置としても活用できる場となりました。
おしゃれなリフォーム事例:玄関にセカンド洗面台
当社でリフォームを行った、リフォーム専用の展示場です。玄関周りにはセカンド洗面台をはじめ、靴を収納するスペースは勿論のこと、アウトドア用品やストック品なども丸々収納できるスペースを設けました。曲線を描いた間仕切壁に隠れ、セカンド洗面台を配置。玄関から見てもすっきりとしたスペースです。
おしゃれなリフォーム事例:用途に合わせたセカンド洗面台
ご自宅兼お菓子教室として室内をリフォーム。店舗として手を洗ったりできるよう、専用の洗面台を設けました。お部屋全体のイメージと合うよう、ボウルや水栓金具に至るまでこわだり抜いたコーディネートです。
おしゃれなリフォーム事例:個室にセカンド洗面台
メインの洗面化粧台とは別に、それぞれの個室でもちょっとした身支度ができるよう、セカンド洗面台を設けました。カウンターは日常の作業スペースでも使うことができ、個室に居ながらも手を洗ったりできる新しい生活のスタイルです。
セカンド洗面台のまとめ
2台目の洗面台=セカンド洗面台について、設置するメリットやおしゃれなリフォーム事例をご紹介致しました。
<セカンド洗面台のメリット>
- 忙しい時間帯でも、家族が分散して身支度ができる
- 玄関に設置すると、手洗いができウイルス対策になる
< セカンド洗面台を設ける際の注意点 >
- リフォームにおいての注意点:スペースに注意しましょう
- リフォームにおいての注意点:配管に注意しましょう
いかがでしたでしょうか?実例を見ながら楽しくイメージを膨らませ、具体的な計画に落とし込んでいきましょう。
気になることやわからないことがありましたら、お気軽にご相談ください!
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