浴室をリフォームする時期の目安は15年前後と言われています。せっかく、リフォームするなら、満足のいくリフォームを行いたいですね。ここでは、リフォームする際に知っておきたい、浴室の不満を解決するための知識をご紹介します。今回は、ユニットバスの狭さ・掃除のしにくさの解決方法、窓の様々な性能について解説します。
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浴室の不満なところ
既存の浴室の不満なところ
浴室に関する不満なところで声が多い内容は、以下の通りです。
- 寒い
- 浴槽ののお湯が冷めやすい
- 狭い
- シャワーの水圧が低い
- 排水溝の汚れやカビ
リフォーム後の不満なところ
また、浴室をリフォームしたのに不満がある内容には、下記があげられます。もちろん、リフォームをしてよくなったところの方が多いですが、完璧は難しいものです。しかし、リフォームの際にちょっと検討しておけば、解決できた内容かもしれません。
- いらない機能がたくさんある
- シャワーや蛇口の位置や向きが使いにくい
- 床の細かい溝に赤カビが生えやすい
- 棚裏にカビが生えやすい
- 乾燥機能があるが、ポールの位置が悪く乾かない
- 乾燥機を使うと長時間かかり、電気代が高い
- 窓が大きすぎた
浴室の狭さをリフォームで解決
浴室の標準サイズとは
ユニットバスの規格サイズは、戸建て用とマンション用で異なります。
ただし、戸建て用・マンション用ともに「0.75~1.0坪」が標準サイズとされています。1坪は2畳ですので、1.82m×1.82m=3.3㎡の広さに納まるユニットバスは、1616(1.6m×1.6m)もしくは、1717(1.7m×1.7m)となります。
浴槽のサイズ とは
浴槽を広げたいのか、浴室全体を広げたいのか、問題点を明確にすることも大事です。「足を伸ばしてお風呂に入りたい」というご希望がある場合、身長によっても必要な浴槽サイズが変わってきます。ご自身、ご家族にあったサイズを選択してリフォームすると、今の不満が解決につながるでしょう。
浴槽の広さは、縦長方向の長さだけではなく、幅や深さ、形状によっても大きく変わってきます。例えば、TOTOの同じユニットサイズ(1616)のユニットバスの場合でも、浴槽の種類が下記の通り様々あります。
お子さんと一緒にゆっくり入りたい、ということであれば、幅の広いワイド浴槽もリフォーム候補の1つになるでしょう。
また、縦長方向の長さは同じであっても、形状によって幅や深さが異なり、容量(お湯の量)が大きく異なるので注意が必要です。
「大きい浴槽=お湯をいっぱい使う=水道代・ガス代が高くなる」ということになります。
「ステップ付き」は、半身浴ができたり、水道代・ガス代の節約(容量が小さくなるため)にもなるので快適性が高まり、光熱費の高騰も解決できるのでオススメです。
今の不満は何か、具体的にどのように使うかを想像して、浴槽の種類を選択することで、リフォームによって不満が解決できるでしょう。
ユニットバスを広くする方法を知って不満を解決
既存のユニットバスを新しいユニットバスにリフォームする場合、現在は一昔前よりもユニットバスよりもサイズの種類が多く、より現状の坪数に近いサイズを選択できるため、広くできる場合もあります。
また、浴室に接する洗面脱衣室も同時にリフォームすることによって、パイプスペースの移設なども可能となり、浴室を広くできますので、リフォーム会社によく相談することが大事になります。
ピッタリサイズで広くする方法を知って不満を解決
ほとんどのユニットバスメーカーは規格サイズですが、タカラスタンダードでは、2.5cm刻みでサイズが調整できるユニットバスを扱っています。最小で1450mm×968mm、最大2450mm×1868mmとなっていますので、「スペースのギリギリまで、ユニットバスを広くしたい」と考えている方は、タカラスタンダードのユニットバスで解決できるかもしれません。
浴室の掃除のしにくさをリフォームで解決
排水溝の汚れやカビを解決
近年の排水口のトラップは凸凹が少なくなり、掃除がしやすくなっています。下記でも紹介していますので、ご興味があればご確認ください。
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カウンター裏のカビを解決
カウンターがあると、カウンター裏は掃除がしにくく、カビが生えやすいことは仕方がありません。リフォームの際には、「カウンターや小物置場は本当に必要か?」を考えてみましょう。
カウンターが必要な理由は何でしょうか?
- 洗面器を置く
- シャンプー等のボトルを置く
などが考えられます。中には、おもちゃや掃除用具も置いているご家庭もいらっしゃるかもしれません。湿気が多い浴室に物が増えれば、それだけ、それらにカビが生えやすくなるだけでなく、掃除もしにくくなります。
近年では、スポーツジムでの使い方と同じように、入浴時にシャンプー等を持ち込み、入浴後にはボトルの水滴をふき取って、洗面所で保管する方もいらっしゃいます。そうすることで、ボトルのヌメリや赤カビからも解放され、お掃除しやすい浴室になり、さらには、カウンターや小物置場が必要なくなるかもしれません。
また、近年、ユニットバスにはマグネットがくっつく浴室壁が増えています。マグネットを利用して浮かせる収納をするのもよいでしょう。浴室の壁面は塩ビ製・樹脂製・硬質プラスチック製でできていますが、その裏は鋼板(鉄の板)が入っていますので、マグネットがくっつきます(マグネットがつかないものもありますので、リフォームの際にはご確認ください)。
さらには、浴室に「鏡も設置しない」という方もいらっしゃいます。「鏡は使っているか? 使っていないなら、掃除をしやすくした方がよい。」と、考えてリフォームされているようです。
各ユニットバスメーカーでもカウンターやミラーがない事例を紹介していますので、リフォームの際には確認してみるとよいでしょう。
窓のリフォームで解決
浴室リフォームの際には、浴室の窓も一緒にリフォームすることで、現状のお悩みの解決にもつながりオススメです。冬には、窓から浴室の暖まった熱が逃げやすいこと、窓をリフォームしないと窓だけ古さが目立ってしまい後悔してしまうことがあります。浴室の窓の選定で注意すべきことは、①防犯性、②換気性能 ③プライバシーの確保 ④断熱性能 ⑤耐久性 ⑥採光があげられます。
窓の防犯性・換気性能・プライバシー・採光を知って不満を解決
換気のために日中は窓を開けていたり、施錠を忘れたりして空き巣の被害にあうことも考えられます。防犯対策として、リフォームの際に面格子等の設置が上げられます(ただし、面格子を設置するのであれば、すべり出し窓を選定すると開く角度が制限されますので注意が必要です)。
防犯性とプライバシーの両方を解決してくれるのが、目隠し可動ルーバーです。ブラインドのように羽根の角度を自由に変えられるので、入浴時にはルーバーを閉じ、昼間は羽根を地面に水平にすれば、光や風を取り入れることができます。また外側に設置するので、夏には外付けブラインドのような役目も果たし、西日も上手に遮ってくれます。目隠し可動ルーバー設置リフォームは、浴室の窓の課題を解決してくれる優秀なルーバーです。
最近は、浴室乾燥機を使って洗濯物を乾かす方も増え、換気を窓開放で行わなかったり、プライバシーを確保したりするために、浴室の上の方にFIX窓を設置する方もいらっしゃいます。FIXまどであれば、窓はいらない。と考える方もいらっしゃいますが、浴室の採光は、接する洗面所の明るさにも影響しますので、よく検討することが必要です。
窓開け換気をしない、採光は取りたいけれど、シルエット対策は万全にしたい方には、浴室上部にFIX窓を設置するのも解決策となるでしょう。
窓の断熱性能を知って寒さを解決
浴室の不満でも多くの声が上がる「浴室が寒い」という問題。最も熱が逃げやすいのは、窓です。窓(アルミサッシでシングルガラス)の場合、壁よりも10倍以上熱が逃げやすい場所ですので、リフォームの際には、窓は断熱性能がよいものを選択するとよいでしょう。さらに、熱の逃げる量は、熱貫流率(熱の逃げやすさ)と面積に比例するので、窓面積を小さくすると効果的です。
窓の耐久性を知って不満を解決
浴室の窓を開放して換気をする場合、窓の開閉数が多くなります。その場合、窓の耐久性も重要です。一昔前にはやったルーバー窓は、開閉するオペレーターハンドルが壊れてしまった例も少なくありません。近年の製品は性能が向上していると考えられますが、浴室は湿度の高い場所ですし、錆の問題もあるので、シンプルな仕組みのものを選定するのが安全でしょう。
既成概念にとらわれず、自分の生活スタイルをしっかり落とし込んで大きさや機能を検討し、後悔のない浴室窓を選定してください。
浴室の不満を解決するための知識のまとめ
いかがでしたでしょうか。既成概念にとらわれず、自分の生活スタイルをしっかり落とし込んで、大きさや機能を検討し、後悔のない浴室リフォームを実現してください!
浴室の狭さの解決
浴室自体を広くしたいのか、浴槽を広くしたいのか、明確にしましょう
家族の体格や浴室の使い方を把握して選定しましょう
浴室の掃除のしにくさの解決
カウンター・小物置場・ミラーは本当に必要か、家族の使い方を把握して検討しましょう
浴室の窓についての注意点
リフォームの際には窓も一緒にリフォームするとよいでしょう
換気の仕方や使い方を考えて、位置や形状、付属部材(ルーバーや面格子)を検討しましょう
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