滞在時間は短いですが、1日に何度も利用するトイレ空間。
コンパクトな空間だからこそ、個性的な内装にも挑戦しやすい場所の一つでもあります。
また、壁などの内装によって見た目だけではなく、掃除のしやすさなどの機能面にも差があります。
特に家で過ごす時間が増えた昨今、ご自宅のトイレの利用回数が増え、それに伴い、トイレリフォームをご検討される方も増えています。
せっかくリフォームするなら内装にもこだわった快適なトイレ空間を目指しませんか?
本記事では、トイレリフォームでの内装材の選択肢や費用など限られた予算でも実現できる、おしゃれで機能的なトイレリフォームのアイデアをご紹介します。
現在トイレリフォームをご検討中の方は、ぜひ本記事をご参考ください。
≫トイレリフォームのすべてを知りたい方はこちらもご覧ください。
目次
トイレリフォームの床材の種類と相場
まずは、トイレリフォームで用いられる床材についてご紹介いたします。
①クッションフロア(CF)
トイレで最も多く使われている床材であるクッションフロア。
様々な色柄のものがあり、好みのデザインを見つけやすいのが特徴です。
塩化ビニルでできており、汚れても簡単に汚れを落とすことができます。
■メリット1 バリエーション豊かな色柄
クッションフロアの柄は、非常に多くの種類があります。
そのため、好みの柄と巡り合える可能性も高いです。
また、実際に石材やフローリング、タイルなどを施工するより、非常に安く施工することができます。
おしゃれに安くトイレの床をリフォームしたい方におすすめの床材です。
■メリット2 汚れにくく、掃除しやすい
クッションフロアは、シート状の床材です。
そのため、凹凸が少なく、目地や隙間が無い為、汚れてもサッとふき取ることができます。
また、塩化ビニルというビニル素材でできており、耐水性もあります。
■メリット3 施工費用が安い
クッションフロアは、他の床材に比べて、非常に安価です。
リビングなどの広い空間に用いると柄によっては、安っぽさを感じる場合もありますが、トイレのようなコンパクトな空間であれば、安っぽさを感じることも少ないでしょう。
▲デメリット…キズや跡が付きやすい
クッションフロアはその名の通り、クッションのように柔らかい床材です。
そのため、重いものを長時間同じ場所に置きっぱなしにしていたり、硬いものを引きずったりするとキズや跡がついてしまいます。
トイレの場合、重いものを置くケースは多くないかと思いますが、置き型の収納棚の設置などをご検討の方はご注意ください。
②フロアタイル
フロアタイルは、クッションフロアと同様に塩化ビニル製ですが、シート状ではなく、タイルのようになっており、何枚も並べて敷き詰めて施工します。
また、クッションフロアより硬めにできています。
■メリット1 デザイン性が高い
クッションフロアと同様に、柄は非常に多くの種類があります。
また、1枚の大きなシートに柄が印刷されているクッションフロアに比べて、高級感があります。
■メリット2 耐久性に優れている
フロアタイルは、塩化ビニル製ですが、クッションフロアよりも硬い仕上がりになっております。
そのため、車いすなどを利用する方にはおすすめの床材です。
■メリット3 メンテナンスがしやすい
万が一、汚れやキズが付いてしまった場合、クッションフロアは一面交換が必要ですが、フロアタイルは、交換したい部分のみ交換することが可能です。
▲デメリット…隙間から水が侵入する恐れあり
フロアタイルは、一定の大きさのものを並べて施工していきます。
そのため、継ぎ目ができ、そこから水が侵入してしまう恐れがあります。
水が浸入するとそこからカビが発生してしまい、臭いや汚れの原因となります。
トイレ内に手洗器がある場合は、特に水滴が床に落ちやすいので、ご注意ください。
③フローリング
フローリングは、木の温かみを感じられる床材です。新築時に他の部屋と同じフローリングを用いる場合もあります。
■メリット 床の継ぎ目を無くすことができる
家の大部分の床材がフローリングである住宅は、少なくないでしょう。
そのようなお住まいの場合、家全体の床材を見切らずに施工することで、統一感を持たせることができます。
▲デメリット 水やアンモニア汚れに弱い
フローリングは、水やアンモニア汚れに弱く、トイレ空間にはあまり適していません。そのため、汚れやすく、他の場所よりも劣化が早いです。
フローリングにリフォームする場合は、汚れが付きにくい・水に強いなどの機能があるものを選びましょう。
④タイル
トイレにタイルと聞くと「古いトイレ…?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、最近はおしゃれなタイルが増えており、機能性・デザイン性に優れた商品が多くあります。
■メリット 耐久性・耐水性に優れている
タイルは、表面が硬く、かなり耐久性に優れています。
そのため、耐用年数も長くいのが特徴です。
耐水性にも優れている為、多めの水を用いて掃除することもできます。
土足での使用も可能で、水を流してデッキブラシなどの硬めの掃除用具でも掃除可能な為、多くの人が使う公共施設のトイレにも多く使われています。
▲デメリット1 費用が掛かる
タイルは高級感があり、施工の仕方によっては個性的・デザイン性の高い空間に仕上げることが可能ですが、費用が掛かってしまいます。
▲デメリット2 水に濡れると滑りやすい
どの床材も濡れれば滑りやすくなりますが、タイルの滑りやすさは断トツです。
また、表面が硬いので、滑って転んでしまうとダメージが大きいです。
お子様やご年配の方は、注意が必要です。
床材別のリフォーム費用
1畳程度のトイレの床をリフォームした場合の費用は、下記の通りです。
クッションフロア(CF):2~4万円
フロアタイル :3~5万円
フローリング :3~6万円
タイル :5~12万円
※床工事のみの費用
コストパフォーマンスが高いのは、やはりクッションフロアです。
安価でありながら、様々な柄があり、お手入れも楽なので、「素材にこだわりたい!」という方でなければ、クッションフロアへのリフォームをおすすめ致します。
関連記事:水廻り3点セットリフォームの費用はどのくらい?相場も解説!
関連記事: 水廻り4点セットリフォームの費用はどのくらい?戸建て・マンションの費用相場も解説!
トイレリフォームの壁材の種類と相場
続いて、トイレリフォームに用いられる壁材についてご紹介いたします。
①クロス
トイレのみならず、お住まいの中で最も多く使われている壁材であるクロス。
様々な模様のものがあり、好みのデザインを見つけやすいのが特徴です。
塩化ビニルでできているものがほとんどで、お手入れも簡単です。
■メリット1 バリエーション豊かな色柄
クロスの色柄は、非常に多くの種類があります。
そのため、イメージしている空間に合ったものを施工できます。
また、実際に木材やタイルなどを施工するより、非常に安く施工することができます。
おしゃれに安く壁をリフォームしたい方におすすめの壁材です。
■メリット 施工費用が安い
クロスは、他の壁材に比べて、非常に安価です。
防汚や消臭、抗菌などの機能のあるものでも他の壁材よりは安い為、クロスを施工する際は、機能面にもこだわってみましょう。
▲デメリット…摩擦に弱い
強い摩擦には強くありませんので、汚れが取れないからと力強く擦ったり、刺激の強い洗剤を使用したりすることで、破けてしまう可能性があります。
②エコカラット
エコカラット(エコカラットプラス)は、LIXILが発売しているタイル状の内装材です。
写真のようなフラットのものや凹凸のあるものまで、様々な色柄のものがあります。
■メリット 調湿・脱臭
エコカラットは非常に機能的な内装材です。
湿気を吸収・放出することで、湿度を快適な状態に保つことができます。
また、脱臭効果もある為、臭いが気になるトイレにぴったりの内装材です。
▲デメリット 施工費用が高い
クロスと比べると非常に高価な内装材です。
しかし、デザイン性に加え、調湿や脱臭などトイレ空間には嬉しい機能も付いている為、アクセントとして1面のみ施工したり、絵画のように壁の一部にのみ施工したりするなど、施工範囲を狭めることで費用を抑えて施工される方も多くいらっしゃいます。
③タイル
最近はおしゃれなタイルが増えており、機能性・デザイン性に優れた商品が多くあります。
大きめのタイルを使用することで、目地が少なくなり、お掃除も簡単になります。
床と同じタイルを使用すれば、統一感のある空間をコーディネートできます。
■メリット1 耐久性・耐水性に優れている
タイルは、表面が硬く、かなり耐久性に優れています。
そのため、耐用年数も長いのが特徴です。
耐水性もある為、トイレ内の手洗器周辺の壁にタイルを用いると効果的です。
■メリット2 デザイン性に優れている
タイルは光沢もあり、高級感が演出できます。
また、クロスでは味わえない焼き物の風合いを感じることもできます。
壁全体をタイルにすると、高級感あふれる空間になりますし、一部分に使用しますとアクセントになり、おしゃれな空間になります。
▲デメリット 施工費用が高い
タイルは高級感があり、施工の仕方によっては個性的・デザイン性の高い空間に仕上げることが可能ですが、費用が掛かってしまいます。
④パネル
トイレの壁材として使用できるパネルには、様々な種類があります。
サニタリー用に作られたトイレパネルやキッチンでよく使われるキッチンパネル、ホーローでできたパネルなどがあります。
■メリット お手入れが簡単
どのパネルも継ぎ目が少なく、表面はツルっとした鏡面になっている為、汚れてもサッとふき取ることができます。
▲デメリット1 デザインが限られている
他の内装材に比べて、デザインは少なめです。
そのため、見た目よりも機能面重視の方におすすめの内装材です。
▲デメリット1 費用が掛かる
パネルは他の内装材に比べ、費用がかかります。
そのため、費用を抑えたいけどパネルでお手入れしやすくしたい!という方には、壁全体をパネルにするのではなく、尿汚れが飛びやすい下の方に腰壁としてパネルを施工することをおすすめ致します。
壁材別のリフォーム費用
1畳程度のトイレの壁をリフォームした場合の費用は、下記の通りです。
クロス :2~4万円
エコカラット:5~10万円
タイル :5~10万円
パネル :6~15万円
※壁工事のみの費用
コストパフォーマンスが高いのは、やはりクロスです。
安価でありながら、様々な柄がありますので、「素材や機能にこだわりたい!」という方でなければ、クッションフロアをおすすめ致します。
また、エコカラットは調湿・脱臭効果、さらにデザイン性もあり、トイレへの施工は非常におすすめです。
予算を抑えたい方は、壁の一部に施工してみるなど、ご検討してみてはいかがでしょうか。
関連記事: トイレリフォームで使える補助金・助成金とは?受け取れる金額や注意点も解説!
トイレリフォームの内装材まとめ
今回は、トイレリフォームで使用される内装材をいくつかご紹介致しました。
トイレリフォームは、限られた予算でも、大きな効果を得られる家作りの一つになります。
壁紙の張り替えや照明の交換など、比較的安価で簡単な改修でも、トイレの雰囲気を大きく変えることができます。
また収納スペースの工夫や、タンクレストイレの導入によるスペース確保など、機能性を高める選択肢も数多くあります。
家族全員が快適に使えるよう、清掃のしやすさや使いやすさにも配慮しましょう。
予算と優先したい機能を明確にできたら、その後はプロのアドバイスを参考にしながら、理想のトイレ空間を実現させましょう。
下記の点をご参考に、トイレリフォームの際は、内装材にもこだわってみてはいかがでしょうか。
【トイレリフォームで用いられる床材】
床材 | 工事費 | メリット | デメリット |
①クッションフロア(CF) ★施工費用を 抑えたい人におすすめ | 2~4 万円 | ・ 色柄が豊富 ・ 掃除しやすい ・ 施工費用が安い | ・ キズが付きやすい |
②フロアタイル | 3~5 万円 | ・デザイン性が高い ・耐久性がある ・メンテナンスしやすい | ・ 隙間から水が 入りやすい |
③フローリング | 3~6 万円 | ・隣接する部屋との床の 継ぎ目が無くせる | ・ 水やアンモニアによる 汚れに弱い |
④タイル ★意匠性・耐久性に こだわりたい人におすすめ | 5~12 万円 | ・ 耐久性が高い ・耐水性が高い | ・施工費用が高い ・水に濡れると滑る |
【トイレリフォームで用いられる壁材】
壁材 | 工事費 | メリット | デメリット |
①クロス ★施工費用を 抑えたい人におすすめ! | 2~4 万円 | ・ 色柄が豊富 ・ 施工費用が安い | ・摩擦に弱い |
②エコカラット ★意匠性・快適性に こだわりたい人におすすめ | 5~13 万円 | ・調湿効果がある ・脱臭 効果がある | ・施工費用が高い |
③タイル | 5~10 万円 | ・耐久性・耐水性が高い ・デザイン性が高い | ・ 水やアンモニア汚れに弱い |
④パネル ★ 掃除しやすいトイレに したい人におすすめ | 6~15 万円 | ・ お手入れが簡単 | ・デザインが限られている ・施工費用が高い |
ミサワリフォーム関東では、お客様のニーズに合ったリノベーション・リフォームを数多く手がけて参りました。
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